July 2007
La Roque d'Antheron ラ・ロック・ダンテロン

7月の30日に日本からトンボ帰りで南フランスのプラヴァンス地方で行われるラ・ロック・ダンテロンという名のピアノ・フェスティバルに演奏に行って参りました。東京〜フランクフルト〜マルセイユと飛び、マルセイユの空港から車で約1時間ほどの所にあるちっちゃな街がラ・ロック・ダンテロン。この小さな街でもう25年に渡って行われて来たフェスティバル。会場は全て屋外で特にメインステージはとてもクリエイティブな反響板の付いた野外音楽堂 (pict #1)。
pict #1
ここをメインステージとして(ここではオーケストラとのコンチェルトも行われます)約1ヶ月間に渡って行われる大規模な音楽祭。もともとはそんなに大きなフェスティバルではなかったそうですが、度を重ねるごとにどんどん大きくなって来たそうです。 僕が今回演奏した場所はこのメインステージからまた車で約20分程走った別の会場で、こちらはなんと「石切り場」。岩盤を切り込んだ部分にステージを組み、反響板は無かったのですがステージが石の壁に囲まれているとあって音響もなかなかの物でした。ただ音がどうしても上に逃げてしまうのでマイクを使いましたが、殆ど生音に近い状態でのコンサートでした。(pict #2)
pict #2
この日は僕ともう一人、28歳のドイツ人のピアニスト、ミハエル・ヴォルニー君とのステージ。彼がまず前半50分くらいソロで弾いてその後に僕がソロで約50分。この日は全てインプロヴィゼーション(即興)での演奏。
生まれて初めて1セット全て即興でやったのですが、とても怖かったです。いつもアドリブをいっぱいするのですが、いつもは曲(テーマ)があるからそれをモチーフに膨らます、といった即興ですが、今回はまるっきり頭から即興。テーマ自体が良くないとなかなかそこから曲が発展して行かないので、1曲1曲、弾き始める前に随分と集中しました。
この写真には写っていませんが、この後もう一台ピアノが来てアンコールはミハエル君との即興でのデュエットで3曲演奏したのですが、これがひょっとするとこの日のハイライトだったかも知れない程とてもおもしろい音楽でした。
Pict #3 (ミハエル君と打ち合わせ?中)
日本からはちょっと遠いですが一度は是非行かれる事をお勧めします!
メインステージの方は森の中にある事もあり、夜になると蝉の鳴き声を聴きながらのコンサート。クラシックのコンサートって(特に静かな楽章では)色んなノイズが気になるのですが、なぜかここでの蝉の鳴き声が全然気にならなくて、むしろ心地良い音のアンサンブルと言った感じでした。矢張り自然の音だったからでしょう....。とても感動してしまいました。
ちなみのこのフェスティバルのプロデューサーは毎年5月に日本で行われるラ・フォル・ジュルネのプロデューサーである、ルネ・マルタンさんです。彼は、良い音楽を少しでも手頃な値段で少しでも多くの人に聴いてもらいたい、という願いからこういう音楽祭をあちこちで始めたそうです。今やそれが大成功して世界中あちこちで彼のプロデュースするフェスティバルがあり、大勢の人が生で音楽に触れられるフェスティバルが行われています。本当に素晴らしいですね!!


2泊4日の旅でしたが泊まったホテルがとても可愛かったので、写真をアップしておきます!
外から見た建物と、ロビーの応接間と...... 。
それでは!!

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